■마이웨이 「マイウェイ 12,000キロの真実」 2011年 -----
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2011年の暮れに公開され翌年にかけ210万を超える観客を動員した
異色の戦争アクション映画(11年度年間21位)。
ノモンハン事件(日本と旧ソ連の局地戦)には日本兵として、独ソ戦
にはソ連兵として、そしてノルマンデイー上陸作戦にはドイツ兵として
戦場に臨んだ朝鮮人青年と日本人青年が、数奇な運命の中、反目を
乗り越え友情と信頼を築いていく、という全くもって荒唐無稽な
内容の映画。
△ノモンハンのソ連軍(映画より)`
さらに、何らの客観的証拠もなしに、この映画を、さも史実に基づいて
製作されたトゥルーストーリーとして売り出した神経には、驚きを
禁じ得ない。
日本の空想戦争漫画「ハッピータイガー」との類似性が指摘されている
ものの、この映画の下敷きになったとされる歴史秘話の正体は、ついに
明らかにされないまま、韓国映画史の闇の中を漂い続けている。
210万を超える観客は動員したものの、巨額の製作費の回収には
遠く及ばず、興行的に大失敗に終わってしまったのも、無理はない。
(終わり)
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大失敗した韓国映画
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