■홀리데이 「ホリデイ」 2006年 〇〇－－－
（４８７）
2006年、140万（公式統計）を超える観客を動員した社会派映画。
1988年に起きた実際の人質立て籠もり事件に映画的な脚色を加え
作られた、告発型の社会派映画だ。
△「有銭無罪、無銭有罪」（無罪もお金で買える社会）を糾弾する主人公（映画より）
オリンピック開催を前に景観整備のため撤去された道路沿いの貧民街で、
強制撤去に抵抗し逮捕された主人公が、保護拘束制度（刑期を上回る
拘束が可能）や社会的な不平等に反発し、移送車から脱走した後、
民家に立て籠もり、メディア相手に様々な自己主張をした後、最後に
射殺された。
この事件をきっかけに、「유전무죄 무전유죄（有銭無罪、無銭有罪）」の
言葉が流行語ともなり、以後、社会に定着することになった。
なお、この映画の題名の「ホリデイ」とは、立て籠もり事件の際に、
犯人が警察にテープを要求し民家で聞いたとされる、ビージーズの
ヒット曲（Holiday）から取られている。
（終わり）
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