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韓国映画とコックリさん

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■분신사바  「コックリさん」 2004年 〇----
(595)



2004年、100万(公式統計)を超える観客を動員したホラー映画。

30年前、村人らに焼き殺された母娘の怨みが悪霊となり、女子高生の
コックリさんを通じて現在によみがえる。

そして、村人らに復讐を遂げるとともに、新しい肉体を手に入れる
ことに成功する。

ホラー映画というより、母娘の悪霊による一種の復讐劇だった。



それにしても、この映画で最も強く「ヲタク」の印象に残ったのは、
女子高生らがとなえる「プンシンサバ」(韓国式コックリさん)の
呪文だった。



「分身様、分身様、お出でください」。

いつの時代、どういう経路で韓国の子どもたちに伝わり、広がった
のかは知らないが、「プンシンサバ」(韓国式コックリさん)の呪文は、
明らかに日本語だ。

■심장이 뛴다  「ハートビート」 2011年 〇〇〇〇-
(594)



2011年、100万を超える観客を動員した社会派のヒューマンドラマ。

心臓移植しないと生きることができない娘のために狂気にかられて
いく母親。

他人に心臓を奪われようとしている植物状態の母親を助けるため、
最初で最後の親孝行をしようとする遊び人の息子。

2人の心はすれ違い、ぶつかり合い、こじれにこじれていくが、
最後の最後に娘と母親と遊び人の心が一つにつながり、遊び人の
母親の死亡直後に移植手術が行われる。

移植手術を通じ、娘のみならず母親や遊び人までもが、人間として
再生していく姿に、カタルシスを感じさせられる映画であった。



(おわり)



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