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韓国映画と女性の願望

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그대 이름은 장미  「君の名はチャンミ(薔薇)」  2019年 
(603) 〇〇〇--



2019年に公開された独立系映画。


△アメリカ留学後、有望な音楽家に育って母親の元に帰って来た娘(映画より)

シングルマザー母娘の数奇な人生を描いた、笑いあり涙ありの
ヒューマンコメディだ。

それなりに楽しく見れた映画だったが、今回、この映画を見て、
あらためて考えさせられたことがある。


△母親は歌手を目指していた若い頃、2人の男から愛された(映画より)

これは、あくまで「ヲタク」の印象だが、女性が主人公になった
韓国映画には、主人公を愛する全く相異なるタイプの2人の男が
登場するパターンがけっこう多い、ということについてだ。

例えばこの映画の場合、元の恋人の子を誰にも知らせず生み育てる
主人公の女性を、影に日向にいつも近くで見守り、報われない純情を
捧げ続ける一途な男が登場する。


△娘の危機を救った元恋人(右)と一途な純情男(左)<映画より>

親の言いつけで、彼女といやいや別れ、アメリカに留学し、医者に
なった元恋人は、10年以上経っても彼女一人だけを愛し続けており、
再会後は、母娘に惜しみない援助を与える。

あまりにも都合がよすぎはしないか。


△現在、母親が経営する江原道のペンションで2人の男と出会った娘(映画より)

さらに、この映画が、娘まで2人の男から愛される未来を暗示する
ような終わり方をしていた点には、正直、白けてしまった。

もしかすると、こうした映画の数々は、多くの韓国人女性の心の中に
潜む、2人の男に愛されてみたいという、隠れた願望を代弁しているの
かもしれない。

「ヲタク」の考えすぎであろうか?



(終わり)



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