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韓映画と村の識字教室

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칠곡 가시나들  「漆谷の娘たち」 2019年 〇〇〇〇-
(667)



2019年2月に公開されたインディーズ系のドキュメント映画。


△街の看板を声に出して読む老婆たち(映画より)

舞台は、慶尚北道の大邱(テグ)近郊にある漆谷郡若木面。


△村の敬老堂に向かう老婆(映画より)

80を過ぎた老婆たちが村(里)の敬老堂に集い、初めてハングルを
学ぶ様子や彼女らの日常生活を記録した作品だ。


△宿題を忘れ、先生から「団体気合」を入れられる老婆たち(映画より)

非常に見ごたえのあるドキュメントだった。



特に、作品中に紹介された老婆たちの詩や絵がよかった。



ある老婆の「オムイ」(おかあさん)という方言の詩が紹介された
時には、目頭が熱くなるのを感じた。

唯一、疑問に思ったのは、彼女らが文字を学ぶ機会を保障されない
ままにきた原因として、日本統治時代の朝鮮語弾圧だけを理由に
あげていた点である。

彼女らの非識字の背景には、性的・経済的・歴史的・社会的に
様々な複合的理由が考えられるはずだが、とりあえず、この作品では、
そうした思考は停止されている。


△映画の冒頭に流された解説(映画より)

韓国の若い世代には、得てして高齢者を「日本統治時代の被害者」と
してのみ一面的にとらえる見方が強い、ということなのだろうか?




(終わり)



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