■오빠가 돌아왔다 「兄が帰って来た」 2014年 〇〇〇--
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2014年に公開されたインディーズ系の家族ドラマ。
自分勝手で暴力的な父親のせいで一旦はバラバラになった家族が、
絆を回復し家族として再生して行く姿を、妹の視点から描いた
コメディ映画。
家族再生のきっかけは、父親の暴力に耐えかね家出していた兄が、
身重の彼女を連れ5年ぶりに家に帰ってきたこと。
△妹には兄が父親の独裁を打ち倒す家庭民主化の闘士に見えた(映画より)
兄は、帰って来るやいなや、暴力を振う父親を暴力で組み伏せ、
「家庭民主化闘争」に勝利する。そして、同じく父親の暴力が
原因で別居していた母親を家に呼び戻した。
△暴れる父親の手足を縛り、靴下を口に突っ込み黙らせる長男(映画より)
以後、息子に弱い父親と父親に弱い母と若嫁、母と若嫁に弱い
息子が、微妙なパワーバランスを保ちつつ、家庭内の平和が
成立して行く。
メルヘンチックでさえあるコメディ映画でありながら、この映画が
成人指定された理由は、おそらく、長男の父親に対する暴力を肯定
するかのごとき描かれ方が、伝統(儒教)的な社会倫理に反すると
判断されたのだろう。
△ドタバタ劇の末、絆を回復した家族(映画より)
「ヲタク」的には、そこそこ楽しめた映画である。
(終わり)
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韓国と家庭民主化闘争
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