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韓国映画と幽体離脱

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밤의 문이 열린다  「夜の扉が開く」 2019年  〇〇〇--
(803)



2019年8月に公開されたインディーズ系の心霊ミステリー。

主人公は、繊維工場でまじめに働きながらも、人とのかかわりを
避け、自分など生まれてこなかった方がよかったと考えながら
生きている孤独な女性。

そんな彼女が、ある日の夜、予期せぬ犯罪の被害にあい、意識
不明の重体に陥る。そして、魂が肉体を幽体離脱し、幽霊となる。

明日を生きることができない幽霊は、1日1日と時間を過去に
さかのぼりながら、自分が巻き込まれた事件の顛末を必死に探る。

その過程で、幽霊は、命の大切さと自分が生きてきたことの意味に
気づかされていく。


△彼女をひそかに思い続けていた同僚青年(映画より)

幽体離脱から6日後(事件の6日前)、誠実ではあるが、口下手な
同僚男性は、彼女にこう言った。

혜정씨를 보고 있으면은..아...보고 있으면.....
혜정씨를 보고 있으면 내가 하고 있는 일이..내 삶이
초라하고 헛된 게 아니라는...살아가는 거가 그냥 그 자체로
빛이 나는 거구나.............요.
へジョンさんを見ているとね..あ...見ていると....
へジョンさんを見ていると、僕のやってる仕事が..僕の生活が
みすぼらしくて無駄なものじゃないって...生きていくことが、
ただそれ自体で輝くものなんだなって.............んです。

しばらく沈黙が続き、その言葉に対して、自分がはっきりと

고마워요.
ありがとう。

と答えていたことを幽霊が確認した後、重体の彼女は息を
引き取る。

何とも切ない結末であった。

ただし、幽体離脱した彼女の幽霊が事件につながる過去に
関与したことで、少なくとも彼女以外の2人の死者の命が
救われた可能性は示唆されているので、もしかすると彼女も
死なずにすむかもしれない。

見た後に温かい余韻が残り、いろいろと考えさせられた映画で
ある。


(終わり)


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