■메모리즈 「メモリーズ」 2019年 〇〇〇〇-
(808)
2019年に公開されたインディーズ系の社会派ドラマ。
結婚生活に失敗し、母親(1人親)との関係や仕事の面でも
悩みを抱え、心理的に追い詰められていた男が主人公。
皮肉にも、彼は区役所の健康センターで「심리상담사」
(心理相談士)の仕事をしている。日本で言うカウンセラーの
ことだ。
母親との関係がさらに悪化した彼は、同僚から紹介された
アパートに引っ越し、1人暮らしを始める。
そして、そのアパートで備え付けの家具のあちこちから、
家事や炊事に関する様々なアドバイスの書かれた、不思議な
メモを発見していく。
試しにそれらのメモのアドバイスに従ってみることにした
彼の心理に、徐々に変化が表れはじめ、ギスギスしていた
相談者や母親との関係もうそのように好転していった。
メモに救われたと考えた男は、メモを残したアパートの
前の住人に感謝の気持ちを伝えたいと思い始める。
前の住人が、以前、センターが支援していた引き籠りの
女性だったことを知り、彼女の現在の居場所を探すが、
いくら探しても見つからない。
△アパートの中で発見したメモを窓に張り付けた男(映画より)
しかし、あきらめかけていた彼は、ついに、彼女の残した
メモの中に連絡先が暗号として隠されていることを発見し、
彼女にメールを送ることができた。
映画は、穏やかで幸せそうな顔をした彼が、車で彼女に
会いに行く場面で終わった。
その時点で、彼はまだ、彼女が美人であることは知らない...。
「ヲタク」好みの、なかなかいい映画だった。
(終わり)
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韓国映画とカウンセラー
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