■잉여들의 히치하이킹 「あぶれ者たちのヒッチハイク」 2013年
〇〇〇〇－ （８２２）
2013年に公開された自主制作のドキュメンタリー映画。
大学で映像制作を学んでいた4人の若者が、学費が払えなく
なった大学を中退し、一念発起、ヨーロッパに渡る。
そして、セミプロの映像制作集団として、１年間にわたり
ヨーロッパ各地を転々としながら、映像制作の「武者修行」を
続けた。
△欧州を旅したリーダーの先輩＜最後尾＞と３人の後輩たち（映画より）
最初は、宿泊できる空間と食料のみの報酬でゲストハウスの
PR映像を作成するところからスタートし、時には肉体労働で
汗を流しながら、徐々に映像制作から得る現金収入だけで、
滞在費や移動費がまかなえるようになっていった。
依頼のメールが舞い込めば、欧州各地のゲストハウスや
ホテルに出向き、ネット公開用のPOPで斬新なPR映像を
制作して回った。
△パソコンで映像を編集する様子（映画より）
フランス、イタリア、トルコ、ブルガリア、そして最後に
イギリス。
ネット上でそこそこの評価を得た彼らは、無名ながらも
プロのミュージシャン２組のミュージックビデオの制作に
まで携（たずさ）わることができた。
それにしても、最初の訪問国であるフランスの地で、全く
仕事が見つからず、ヒッチハイクにテント泊にと、彼らが
最も苦しんでいた時、言葉も通じない彼らに救いの手を
差しのべたのは、現地に住む黒人の中年男性とアラブ系の
青年だった。
ある意味、「ヲタク」の脳裏に、主人公の４人以上に強い
印象を残してくれたのが、この２人だった。
映画の題名からは予想もつかなかった、実に見ごたえの
ある青春ドキュメントであった。
（終わり）
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韓国青年の欧州修行旅
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