Quantcast
Channel: 福岡発 コリアフリークなBlog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4203

韓映画と禅寺千日修行

$
0
0

무문관  「無門関」 2018年 〇〇〇〇〇
(854)



2018年に公開されたドキュメンタリー映画。

慶州の禅寺を舞台に、施錠された独房での1000日間に
およぶ修行に精進した禅僧らの生活を記録した作品。


△慶州大観音寺の「無一禅院」(作品より)

彼らや彼女らの生活は1日1食。


△各部屋は外から施錠されている(作品より)

食事は、毎日、午前11時に各部屋の前面に設置された
専用の箱を通じ、配給される。


△独房の前には食事や食器を出し入れする箱が(作品より)

そして、各部屋の裏には、高い塀で区切られた小さな
庭がある。


△高い塀で囲まれた庭(作品より)

修行僧らは、この狭い空間で、各自、運動をしたり野菜を
育てたりすることが許されている。


△冬、庭を歩く修行僧(作品より)

それにしても、彼らや彼女らが達しようとしている、
「有」と「無」の境界さえもない絶対的な「無」の境地
とやらには、興味がわく。


△千日修行を終え、独房から出て来た僧侶たち(作品より)

おそらく、その境地こそが、煩悩を打ち消し解脱に至る道、
ということなのだろう。

人一倍(?)物事への執着心が強い「ヲタク」などには、
少なくとも生きている間は、到底、到達不可能な境地の
ように思える。

「ヲタク」のような人間が極楽往生するには、やはり、
ご先祖様の例にならい、阿弥陀如来におすがりするしか
ないのかもしれない。(ちなみに「ヲタク」の実家は
浄土真宗本願寺派)


△千日修行を終えた僧侶たち(作品より)

ただ、そんな「ヲタク」でも、隣国の一角で、「無」の
境地を求め、修行に精進している僧侶たちが実際にいる
ことを知れただけも、何となくありがたい気持ちになる。

実にいいドキュメンタリー作品を見させてもらった。

민우씨 오는 날  「ミヌさんが来る日」 2014年 〇〇---
(853)



2014年に公開されたインディーズ系の社会派短編映画。

2014年2月に予定されていた第19回の南北離散家族再会
事業は、無期限延期されたままである。

この映画では、14年の再会事業で、60年ぶりに夫と
再会する予定だった1人の老女を主人公に、家族離散の
不条理と老女の悲しみが淡々と描かれている。



(終わり)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4203

Trending Articles