Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4423

韓映画と禅寺千日修行

무문관  「無門関」 2018年 〇〇〇〇〇
(854)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


2018年に公開されたドキュメンタリー映画。

慶州の禅寺を舞台に、施錠された独房での1000日間に
およぶ修行に精進した禅僧らの生活を記録した作品。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

△慶州大観音寺の「無一禅院」(作品より)

彼らや彼女らの生活は1日1食。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

△各部屋は外から施錠されている(作品より)

食事は、毎日、午前11時に各部屋の前面に設置された
専用の箱を通じ、配給される。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

△独房の前には食事や食器を出し入れする箱が(作品より)

そして、各部屋の裏には、高い塀で区切られた小さな
庭がある。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

△高い塀で囲まれた庭(作品より)

修行僧らは、この狭い空間で、各自、運動をしたり野菜を
育てたりすることが許されている。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

△冬、庭を歩く修行僧(作品より)

それにしても、彼らや彼女らが達しようとしている、
「有」と「無」の境界さえもない絶対的な「無」の境地
とやらには、興味がわく。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

△千日修行を終え、独房から出て来た僧侶たち(作品より)

おそらく、その境地こそが、煩悩を打ち消し解脱に至る道、
ということなのだろう。

人一倍(?)物事への執着心が強い「ヲタク」などには、
少なくとも生きている間は、到底、到達不可能な境地の
ように思える。

「ヲタク」のような人間が極楽往生するには、やはり、
ご先祖様の例にならい、阿弥陀如来におすがりするしか
ないのかもしれない。(ちなみに「ヲタク」の実家は
浄土真宗本願寺派)

Image may be NSFW.
Clik here to view.

△千日修行を終えた僧侶たち(作品より)

ただ、そんな「ヲタク」でも、隣国の一角で、「無」の
境地を求め、修行に精進している僧侶たちが実際にいる
ことを知れただけも、何となくありがたい気持ちになる。

実にいいドキュメンタリー作品を見させてもらった。

민우씨 오는 날  「ミヌさんが来る日」 2014年 〇〇---
(853)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


2014年に公開されたインディーズ系の社会派短編映画。

2014年2月に予定されていた第19回の南北離散家族再会
事業は、無期限延期されたままである。

この映画では、14年の再会事業で、60年ぶりに夫と
再会する予定だった1人の老女を主人公に、家族離散の
不条理と老女の悲しみが淡々と描かれている。



(終わり)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4423

Trending Articles