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韓国映画と街の霊能者

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행복의 나라  「幸福の国」 2018年  〇〇---
(900)



2018年に公開されたインディーズ系のドラマ。

地下鉄駅で線路に飛び降り自殺を図ろうとした男が、
ホームにいた他の客に救い出される。一方、男を
助けた客は、逃げ遅れ、駅に入って来た電車に
ひかれて命を落とす。

この映画は、生き延びて生への意欲を取りもどした
男と犠牲者遺族との交流が、お互いの感情の溝を
広げ、また新たな悲劇を生み出す様を描いている。

何の展望もない、実に重苦しい内容の映画だった。


△ビルの2階に霊能寺院(映画より)

なお、この映画では、男が街の霊能者(仏教系)を訪ねる
シーンが印象に残った。

男は、この霊能者を「스님(お坊さん)」と呼んでいた。


△男に幸福になるための具体策を授ける霊能者(映画より)

男が後にとった行動(遺族宅から死者の遺影や遺品などを
盗み出し、それに自分の血をふりかけ、霊能者が書いた
부적/御札>といっしょに焼きながら、全裸になって
祈祷する)から見て、この霊能者の助言が、男を最終的な
破滅に導く上で決定的な役割を果たした。


△皮肉にも男を幸福とは反対の破滅に導いた霊的儀式(映画より)

そういう意味では、韓国社会の霊能者信仰に警鐘を
鳴らす映画だった、とも言える。


(終わり)


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