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韓国映画に日本の相撲

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■강원도의 힘   「カンウォンドの恋」 〇〇〇〇-
(1079)



1998年に公開された異色の恋愛ドラマ。

強く愛し合いながらも何とか関係を清算しようと
もがいている妻子持ちの大学講師と女子大生が
主人公。

その2人が、偶然、それぞれ別グループの旅行で、
同じ日に同じ江陵(江原道)を旅行することに
なった。

2人は、お互いの旅行について全く知らないまま、
ともに別れを意識しながら江陵でのすれ違い旅行を
続けるが、共通の人物(事件)と関わりを持つなど、
不思議な接点も持つ。

そして、旅から帰った2人は、結局、またソウルで、
お互いを求めあう。

何を訴えたいのか、よくわからない映画ではあったが、
世の中には、夫婦関係以外にも、別れようにも別れられ
ない、どうしようもない男女関係があるようだ。


△就職のお願いに行った教授は日本の相撲中継を見ていた(映画より)

ところで、この映画で強く印象に残ったシーンは、
何と言っても、大学講師が就職活動の一環として
某教授宅に贈り物(高級スコッチ)を届けたシーン。

驚いたことに、年配の教授は、居間のソファーに
座って、当たり前のように日本の大相撲中継
(NHK放送)を見ていた。

映画では、主人公の講師が教授の家を後にするまで、
相撲の取り組みを中継する日本語の音声がそのまま
背景に流れ続けていた。

実に不思議なシーンではあったが、韓国にネイティブ
並みの日本語を駆使する人が多いのは事実だし、日本の
相撲ファンがいたって全くおかしな話ではない。


△江陵でニコンのカメラをなくし警察官に相談する女子大生の友人(映画より)

他にも薬局で交わされた日本製の目薬に関する会話や、
旅先で女子大生の友人が日本に住んでいる伯父さんから
もらったニコン(なぜか彼女はアメリカ式にナイコンと
発音していた)のカメラを無くす話など、日本絡みの
シーンがけっこう多い映画だった。



(終わり)


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