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韓国映画でロケ地手抜き

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에리카 :  푸른 불꽃 「エリカ : 青い花火」 〇〇---
(1098)



2020年に公開されたインディーズ系のちょいエロ・
サスペンス。日本を舞台にした韓日合作作品で
成人指定を受けた映画だ。

セリフの7割前後が日本語(ハングル字幕付き)。


△東京都新宿区大久保駅付近(映画より)

主人公は東京のコリアタウンでクラブを経営して
いる在日韓国人の美女、エリカ。

彼女のパトロンは日本人でヤクザのボス。


△東京都新宿区新大久保駅付近

その彼女が、株で組織の金を使い込んでしまった
ボスに、投資失敗の責任をおっかぶされ、命を
狙われるハメに。

しかし、反撃に転じた彼女がベッドでボスを殺害し、
大金(組織の金)を持って逃走する。

その後、沖縄に渡った彼女が、ペンションで出会った
韓国人男女の力も借りながら、偽造パスポートで
韓国に逃げる(映画は、韓国入国前で終わる)。

そこそこ見ごたえのある映画ではあったが、この
作品で最も印象に残ったのは、何と言っても
ロケ地に関する大胆な手抜き(ごまかし)。


△映画で「沖縄」に到着したフェリーは、実際は東京湾フェリー(映画より)

劇中、主人公らは船で沖縄に渡ったことになって
いたが、「ヲタク」の調査が正確ならば、実際に
映画に登場した船は東京湾フェリー


△「沖縄」に逃げた主人公(映画より)

東京湾をまたぎ、神奈川県の久里浜と千葉県の
金谷(かなや)を往来しているフェリーだ。


△「めんそーれ」(いらっしゃい)と「またやーさい」(さようなら)

本当の到着地は沖縄などではなく、千葉県の金谷港。


△ポスターは「それっぽい」(映画より)

いくら、ポスターや車のナンバーで沖縄を装っても
限界がある。



いや、無理がありすぎたのだ。


△「沖縄」のターミナルは、金谷フェリーサービスセンター(映画より)

「房総のおみやげ」などの文字が目に付く以上、まず、
常識的な日本の大人の目をごまかすことはできない。


△日本人の目には奇妙な「房総」と「沖縄」の同居

もちろん、この映画は韓国人向けの低予算映画なので、
一々日本人視聴者の目を意識する必要などない。


△ここは「沖縄」の海岸ではなく、千葉県金谷の「幸せの鐘」(映画より)

「ヲタク」としては、日本のロケ地をめぐる韓国
映画のこの種の「わかりやすい」手抜きには、むしろ
オタク心をくすぐられて快感を感じたくらいだ。

この映画の監督や製作社に感謝はしても、批判する
筋合いの話では全くない。


(終わり)


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