■욕창 「床ずれ」 〇〇〇--
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2020年に公開されたインディーズ系の社会派ドラマ。
主人公は70過ぎの高齢男性。経済的にはかなりの
余裕を持っている年金生活者で、寝たきりの妻の
介護と家事の一切合切を、50がらみの朝鮮族の
家政婦に任せている。
映画の中では、家政婦の月給は住み込みで
約20万円(200万ウォン)。
その主人公が、いつの間にか、家政婦に恋を
してしまい、それもかなり強く執着する
ようになる。
△大林洞の朝鮮族タウンに遊びに出かける家政婦<映画より>
そして、あげくの果てには、不法滞在の家政婦に
安定した生活をさせるため、寝たきりの妻と偽装
離婚し、家政婦と結婚したいとまで言い出す始末。
△大林洞の朝鮮族タウンで家政婦の後をつける主人公<映画より>
家政婦は主人公の思いを受け入れたが、主人公の
娘や息子は、当然、大反対。
最終的には、おそらく、息子夫婦が当局に通報し、
家政婦が不法滞在で逮捕され、映画は終わる。
何とも情けない高齢男の脱線物語ではあったが、
物語の展開には、けっこう引き込まれてしまった。
なお、映画の題名の「床ずれ」とは、深い孤独の
淵に突き落とされた妻が患った病である。
それにしても、現実社会では、家政婦をめぐり、
もっとどろどろした事件が起きていそうな気が
しないでもない。
(終わり)
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朝鮮族家政婦は見た!
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