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韓国映画とIT革命の影

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또 하나의 약속 「もう一つの約束」 〇〇〇〇〇
(1284)



2014年に公開された異色の社会派映画。(参考:
「もう一つの約束」製作委員会

サムソン電子の半導体工場における労働災害認定を
求め、国家と巨大企業を相手に裁判を闘った実在の
人物たちをモデルに製作された。

製作資金がクラウドファンディングで集められた、
極めて珍しいインディーズ系映画だ。


△無報酬で主人公を演じたパク・チョルミンもりっぱな俳優である<映画より>

主人公は、江原道でタクシーの運転手をしている
中年男。半導体工場で働く娘が白血病を患い、
亡くなった。

男は、娘が働いていた部署で、白血病を始めとする
希少疾患を患い、失職する人や亡くなる人が相次いで
いることを知る。

この映画は、その主人公の男や労務士らが中心に
なって進められた裁判闘争の過程を描いている。

彼らの「人間の尊厳」をかけた闘いは、様々な
妨害にも関わらず、立場の差を超え、多くの人々の
共感を呼んだ。

この映画の製作や上映も、そうした共感の一つの
現われと言える。

うかつにも「ヲタク」は、この映画を通じて初めて、
韓国のみならず世界のハイテク工場で働く多くの
労働者たちが、極めて危険で有害な様々な化学物質
(洗浄用の有機溶剤等)やX線と隣り合わせで日々、
働いていることを知った。

ハイテク工場における労災問題とは、「ヲタク」
自身、その大きな恩恵にあずかっているIT革命の
最も悲劇的な影の部分なのかもしれない。

問題の解決を後押しするためにも、この問題に
対する社会的な関心がもっともっと広がっていく
ことを祈りながら、この投稿を締めくくる。






(終わり)

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