韓国も中華麺ズルズル

■천사는 바이러스  「天使はウィルス」 〇〇〇〇－
（１３３９）



2021年に公開されたハートフルなコメディ。

全羅北道全州市のある町内で20年以上にわたり、
貧しい人々に匿名のクリスマスプレゼント（高額の
現金）を送り続けている寄付「天使」の実話を
もとに創作された映画。

主人公（架空）は、その町で育ちながら訳あって
ソウルに養子に出され虐待された過去を持つ詐欺師。

その男が、「天使」の正体をつきとめ、「天使」の
お金を盗み取る目的で20数年ぶりに町に戻る。そして、
町の情報を収集しようと小さなリサイクルセンター
（古物商）に職を得る。

ところが、センターの人々との交流や子ども時代の
恩人との再会を通じ改心した男は、結局、自らも
故郷の町で「天使」の手伝いをしながら生きて
行く道を選び、ハッピーエンド。


△職場で出前を取った主人公とマドンナ＜映画より＞

なかなか見ごたえのある、いい映画だった。


△職場で出前のチャジャン麺を食べる主人公とマドンナ＜映画より＞

この映画では、センターの所長を務める女性が
中華好きだった関係もあり、「ヲタク」こだわりの
チャジャン麺（韓国式ジャージャー麺）が2度、
画面に登場した。


△アパートでも豪快にチャジャン麺を口に運ぶ主人公＜映画より＞

最近では、登場人物たちがチャジャン麺をズルズル
（韓国語の擬音語では「후루룩」）音を立てながら
食べるシーンに、快感まで感じるようになってきた
「ヲタク」である。

なお、この物語の舞台が全羅北道であることから、
映画には全羅道方言を話す人物がたくさん登場した。


（終わり）