韓国映画とチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)の
深い関係を探る上で、絶対に欠かしてはならない映画が
ある。
その映画とは、2009年公開の「彼とわたしの漂流日記」
(鑑賞番号265)。知る人ぞ知る韓国ラブコメディの
大傑作だ。
人生に絶望し漢江に身を投げたカナヅチの男が、無人の
巨大中州に打ち上げられるところから始まる物語。
△男は中州で即席チャジャン麺の袋を拾う<映画より>
その中洲で、自給自足の生活を送るようになった男が
見出した「希望」が、他ならぬチャジャン麺だった。
△粉末ソースの小袋は未使用のまま<映画より>
ある日、彼は中州の森の中でチャパゲティ(即席チャジャン
麺)の粉末ソース入りの小袋を偶然拾う。
△母親に勧められるチャジャン麺にそっぽを向いた子どもの頃<映画より>
その拾い物をきっかけに、かつてはチャジャン麺嫌いだった
男に、チャジャン麺が食べたいという欲求が芽生える。
△高校生の頃、チャジャン麺を食べる友人たちとは別行動<映画より>
そして、その欲求は日に日に大きくなっていく。
△社会人になっても中華料理店で1人だけウル麺(餡掛け麺)を注文<映画より>
寝ても覚めてもチャジャン麺のことが頭から離れない。
△男の夢に現れたチャジャン麺<映画より>
夢にまで現れる、おいしそうなチャジャン麺。
△夢の中でチャジャン麺を混ぜる男<映画より>
そして男は、畑を作り、鳥の糞に混ざっているはずの
作物の種を育て、麺の元になる粉を作る計画を立てるの
だった。
ソースと麺さえあれば、チャジャン麺が作れる。
男はその「希望」を胸に、中州のサバイバル生活を
耐え抜いていく。
△白鳥ボートを足で漕ぎ中州までチャジャン麺を届ける配達夫<映画より>
だから、彼女が10万ウォン(約1万円)を払い、差入れで
送った出前のチャジャン麺3杯の受け取りをあえて拒否し、
送り返したのだ。
△配達されたチャジャン麺、カンチャジャン、サムソンチャジャン<映画より>
その時、男は配達夫に「僕にとってのチャジャン麺は希望
なんだ」と彼女への伝言をことづけた。
△男から送り返されたチャジャン麺の「希望」を味わう彼女<映画より>
やがて男は、苦労の末にトウモロコシの栽培に成功し、その
粉を元に、ついに手作りのチャジャン麺を完成させる。
△ついにチャジャン麺を完成させた男<映画より>
そして、拾って取っておいた割りばしを割り、チャジャン麺を
丁寧に混ぜる。
△とても手作りとは思えないチャジャン麺<映画より>
大事に保管していた粉末ソースが麺全体にからんでいく。
△画面いっぱいに映し出された感動の手作りチャジャン麺<映画より>
男が、大粒の涙を流しながらチャジャン麺を食べるシーンは、
この映画の一つの大きなハイライトだった。
△涙ながらにチャジャン麺を口に運ぶ男<映画より>
もちろん、最高のハイライトは、中州を追い出された男と
部屋から飛び出した引き籠りの彼女が、実際に顔を合わせる
シーンではあったが。
△彼女のカメラの超望遠レンズが捉えたチャジャン麺と男<映画より>
韓国語を学んでない人にも、また、チャジャン麺に全く
関心がない人にも、是非、鑑賞してほしい映画である。
「ヲタク」がもし、まだ韓国映画を見たことがない
万人に、韓国映画を1本だけ勧めるとするならば、おそらく、
この映画を勧めるだろう。
(終わり)
深い関係を探る上で、絶対に欠かしてはならない映画が
ある。
その映画とは、2009年公開の「彼とわたしの漂流日記」
(鑑賞番号265)。知る人ぞ知る韓国ラブコメディの
大傑作だ。
人生に絶望し漢江に身を投げたカナヅチの男が、無人の
巨大中州に打ち上げられるところから始まる物語。
△男は中州で即席チャジャン麺の袋を拾う<映画より>
その中洲で、自給自足の生活を送るようになった男が
見出した「希望」が、他ならぬチャジャン麺だった。
△粉末ソースの小袋は未使用のまま<映画より>
ある日、彼は中州の森の中でチャパゲティ(即席チャジャン
麺)の粉末ソース入りの小袋を偶然拾う。
△母親に勧められるチャジャン麺にそっぽを向いた子どもの頃<映画より>
その拾い物をきっかけに、かつてはチャジャン麺嫌いだった
男に、チャジャン麺が食べたいという欲求が芽生える。
△高校生の頃、チャジャン麺を食べる友人たちとは別行動<映画より>
そして、その欲求は日に日に大きくなっていく。
△社会人になっても中華料理店で1人だけウル麺(餡掛け麺)を注文<映画より>
寝ても覚めてもチャジャン麺のことが頭から離れない。
△男の夢に現れたチャジャン麺<映画より>
夢にまで現れる、おいしそうなチャジャン麺。
△夢の中でチャジャン麺を混ぜる男<映画より>
そして男は、畑を作り、鳥の糞に混ざっているはずの
作物の種を育て、麺の元になる粉を作る計画を立てるの
だった。
ソースと麺さえあれば、チャジャン麺が作れる。
男はその「希望」を胸に、中州のサバイバル生活を
耐え抜いていく。
△白鳥ボートを足で漕ぎ中州までチャジャン麺を届ける配達夫<映画より>
だから、彼女が10万ウォン(約1万円)を払い、差入れで
送った出前のチャジャン麺3杯の受け取りをあえて拒否し、
送り返したのだ。
△配達されたチャジャン麺、カンチャジャン、サムソンチャジャン<映画より>
その時、男は配達夫に「僕にとってのチャジャン麺は希望
なんだ」と彼女への伝言をことづけた。
△男から送り返されたチャジャン麺の「希望」を味わう彼女<映画より>
やがて男は、苦労の末にトウモロコシの栽培に成功し、その
粉を元に、ついに手作りのチャジャン麺を完成させる。
△ついにチャジャン麺を完成させた男<映画より>
そして、拾って取っておいた割りばしを割り、チャジャン麺を
丁寧に混ぜる。
△とても手作りとは思えないチャジャン麺<映画より>
大事に保管していた粉末ソースが麺全体にからんでいく。
△画面いっぱいに映し出された感動の手作りチャジャン麺<映画より>
男が、大粒の涙を流しながらチャジャン麺を食べるシーンは、
この映画の一つの大きなハイライトだった。
△涙ながらにチャジャン麺を口に運ぶ男<映画より>
もちろん、最高のハイライトは、中州を追い出された男と
部屋から飛び出した引き籠りの彼女が、実際に顔を合わせる
シーンではあったが。
△彼女のカメラの超望遠レンズが捉えたチャジャン麺と男<映画より>
韓国語を学んでない人にも、また、チャジャン麺に全く
関心がない人にも、是非、鑑賞してほしい映画である。
「ヲタク」がもし、まだ韓国映画を見たことがない
万人に、韓国映画を1本だけ勧めるとするならば、おそらく、
この映画を勧めるだろう。
(終わり)