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猟奇的なチャジャン麺


猟奇的な彼女」(鑑賞番号171)と言えば、2001年、
韓国社会に一大ブームを巻き起こしたラブコメディの傑作。
今回、久しぶりにこの映画を見て、あらためてこの映画の
持つ魅力を再確認させられた。

挿入歌として使われたシン・スンフンの「I believe」も、
実にいい。
ところで、この傑作映画でも、「ヲタク」こだわりの
チャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が一役買っていた
ことを知る人は少ない。
ただし、正確に言えば、実物のチャジャン麺は登場しない。

あくまで「チャジャン麺が入っている」と主人公の青年が
守衛のおじさんをだました出前箱が登場しただけである。

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△青年が女子大に潜入するために用意した出前箱<映画より>

実際にこの出前箱の中に入っていたのは、チャジャン麺では
なく1本の赤いバラ。

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△守衛のおじさんは自分が注文したチャジャン麺と勘違い<映画より>

それは、主人公の青年と彼女が出会って100日目を迎えた
日のことだった。

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△彼女がピアノを弾く講義室に潜入した主人公<映画より>

「チャジャン麺の配達夫」のふりをした彼は、その変装の
おかげで、誰からも怪しまれずに堂々と女子大に潜入する
ことができた。

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△出前箱に入っていたのはチャジャン麺ではなく1本の赤いバラ<映画より>

そして、彼女がピアノを弾いている講義室に入り込んだ
青年は、出前箱から取り出した1本の赤いバラを、無事、
彼女に手渡すことができたのだった。

舞台上で見つめ合う2人に、級友たちは拍手喝采。

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△青年と彼女の出会って100日目のセレモニー<映画より>

チャジャン麺のうそが、劇的なワンシーンの演出を
助けたというわけだ。

かように、あの手この手で韓国映画を盛り立てている
名脇役が、他ならぬチャジャン麺なのである。



(終わり)

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