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チャジャン麺に不満な男

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先日、韓国ノワールの傑作「卑劣な街」(鑑賞番号67)を
久しぶりに再鑑賞した。

この映画では、「ヲタク」こだわりのチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)が1度だけ登場した。


△テーブルにはチャジャン麺と酢豚

裏組織に身を置く主人公の男が、29年間の人生の中で
好きになった、たった1人の女性(小学校の同級生)と、
初めて2人っきりで食事するシーンだった。


△男は、チャジャン麺が不満

男は、もっと高級なレストランに彼女を連れて行きた
かったが、彼女が選んだ店は街の中華料理店。

チャジャン麺は、書店の店員をしている彼女の大好物
だった。


△マドンナ役を演じたのはイ・ボヨン

彼女には高級な料理も必要以上の贅沢も必要なかった。

ただ、好きな男(主人公)といっしょに平凡な幸せが
手にできれば、それでよかった。

しかし、2人の夢が叶うことはなかった。

何度見ても、実に切ないノワール映画である。


(終わり)

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