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反り舌音と韓語と矢沢

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韓国語オタクのブログ主がロシア語を学び始めて数年間、
解消できずにずっと抱き続けてきた疑問があった。

その疑問とは、「Ш 」と「Щ 」の発音の違いについて、
である。

「ヲタク」の耳に聞こえるネイティブの発音を、強いて
カタカナで表記すれば、「シャー」と「シヤー」程度の
違いにしか区別ができなかった。(※日本語のテキストでは
カタカナで「シャー」と「シシャー」のように区別して
いるものが多い。韓国ネイバーのロシア語辞典では両者とも
全く同じ「샤」。)

あまりにも不可解なので、ある時期から、個人的に前者を
「シュー」、後者を「シー」と区別することで、とりあえず
自分を納得させてきた。

ところが最近、ネット検索途中のふとした偶然をきっかけに、
長年抱いてきたその疑問をきれいに解消することができた。

キーは音声学だった。

音声学的に言えば、ロシア語の「Ш 」(シャー)や「Ж
(ジェー)は反り舌音だとのこと。さらに正確に言えば、
「Ш 」は「無声反り舌摩擦音」で「Ж」は「有声反り舌摩擦音」。

ここで言う「Ш 」の「無声反り舌摩擦音」とは、ブログ主にも
なじみのある中国語で言えば「sha」()に近い音になる。

だから、「Ш 」は中国語の「sha」の発音と同じような
「反り舌音のシャー」(※そらせた舌の舌先と上あごの隙間を
摩擦させながら出すシャー。日本語では「ら」行の発音の
舌の動きに近いが、舌先を上あごにつけてはいけない。)、
一方、「Щ 」はほぼ日本語の発音と同じ「ただのシャー」と
きっちり区別し、発音すればよいことになる。

ちなみに韓国語の「」(リウル)も同じく反り舌音の
仲間だが、こちらは摩擦音ではなく「そり舌側面接近音」。

結論として(?)、ロシア語も中国語も、主に韓国のネットや
韓国語のテキストを使って学んでいるブログ主としては、
「反り舌音」の韓国語表現くらいは、一つの教養として知って
おくべきだと考えた。

「反り舌音」は韓国語で「권설음」(捲舌音)。固有語
表現では「혀말이소리」。


<追記>

この投稿を機に、当ブログでの自称を「ヲタク」から「ブログ主」
(カッコなし)へと変更することにした。

特に大きな心境の変化があったわけではないが、自称からカッコを
取り除き、何の衒い(てらい)もなく、自然体でオタク道を歩み
続けていければ、と考えてのことだ。

せめて、自分の好きなことをする時くらいは、「裸の心」でいたい
ものである。

(※イメージしたBGMは矢沢永吉の「SOMEBODY'S NIGHT」)



(終わり)

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