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Channel: 福岡発 コリアフリークなBlog
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韓国語の義父

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数日前、韓国のKBSニュースを聞いていて、意味はとれるものの、
ちょっとした違和感をおぼえた単語があったので、少し調べてみた。

実はもう少し時間を取ってもっと深く考察したかったのだが、
何分、考察を深めるだけの材料(史料)を見つけることが
できなかった。

そこで、ここでは例によって「ヲタクのメモ」程度に記録しておく。

その単語とは「의부(義父)」。

これには日本語の「義父」と共通する用法(実母の再婚相手など)も
あるにはあるが、韓国語の一般的な用法としては日本語の
「義父」と大きく異なっている。というより、意味する領域が
広い。

例えば、実母の再婚相手を「의붓아버지」(義理の父親)と
表現するのは日本語的な用法と共通する自然な(?)用法だ
としても、韓国語では実の父親の再婚相手(つまり義理の母)も
「의붓어머니」と表現し、さらには、再婚相手の連れ子も、
妻側の連れ子であれ夫側の連れ子であれ、「의붓아들/의붓딸」
などと表現する。

つまり、上にあげた後者の2つの例からわかることは、韓国語では、
漢字語の「의부」(義理の父)が本来持っている意味あいが
失われ、単に「義理の」を意味する言葉として広く使われて
いるということだ。

なお、結婚相手の父母については、別個、「장인、장모」
(丈人、丈母:妻の父母)、「시아버지、시어마니」(夫の
父母)などの表現があり、「의부(義父)」は使われない。







(終わり)




参加カテゴリ:地域情報(アジア)


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