△長白県の図書館(文化会館や健康センターも併設)
百度地図のストリートビューで長白朝鮮族自治県(2016年6月撮影)を
観察していて印象深かったのは、街の看板の表記だった。
△食堂には「オソオセヨ(いらっしゃいませ)」の朝鮮語も
ほぼ全ての看板が中朝2言語(中国語・朝鮮語併記)で書かれている。
△電力会社の長白県営業所
「ヲタク」の印象では、延辺朝鮮族自治州よりも徹底している。
△長白県の新市街地
朝鮮族の自治県なので、当然と言えば当然のことなのかもしれないが、
朝鮮族住民の人口比率(約16%)の「低さ」を考えると、中国と
いう国家の度量の広さを思い知らされる気がする。
△全州ビビンバの店
ただし、民族文化や民族的同胞に対する親近感は尊重されても、
朝鮮族の帰属国家は、あくまで中国だ。
△「済州島ビビンバ」なる店名の食堂
朝鮮戦争では、中国人民解放軍の一員として、米軍や韓国軍との
戦闘に参加した朝鮮族も多数いたとのこと。
△長白県の朝鮮族中学(中学・高校)
朝鮮族にとって、民族文化への愛着や北朝鮮や韓国に対する民族的
親近感と国家(中国)への帰属意識の峻別は、非常にシビアなものと
ならざるを得ない。
長白の中国朝鮮族にとって、いくら民族的同胞が川向うに住んでいようが、
「愛国」の対象は中華人民共和国だ。
(続く)
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中国朝鮮族の愛国
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