Quantcast
Channel: 福岡発 コリアフリークなBlog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4200

韓国映画のゴマすり

$
0
0

■아부의 왕  (ゴマすりの王様) 2012年     〇〇〇〇-


△「ゴマすり」は中国語で「馬の屁」

映画の題名から、もう少し軽い内容のコメディー映画を予想して
いたが、いい意味で裏切られた。

人は、言葉に傷つき、言葉に怒る一方、言葉に乗せられ、言葉に
救われ、言葉に勇気づけられる。

いい意味でも悪い意味でも、言葉は人の人生を変える大きな力を
秘めている。

「혀고수」(舌の達人)を自称する「感性経営」(ゴマすり)の師匠は、
主人公の営業マンに教える。

「真のゴマすりとは、大切なものを守るために全てを捨ること」。


△いい味を出していた主演男優のソン・セビョク

主人公は大切な両親を守るため、体裁や自尊心を捨て切り、体得した
ゴマすりのテクニックを駆使し、営業マンとして成功して行く。

しかし、財閥を相手にした大きな商談の成功を目の前に、彼は葛藤に
陥(おちい)る。

実は、その商談の成功は、相手の親に反対され結婚を断念した昔の
恋人を裏切ることを意味していた。


△最後まで結ばれない二人。女優はハン・チェア

結局、昔の恋人への「純情」を捨てきれなかった主人公は、商談相手
である財閥の悪徳会長と戦う道を選ぶ。

戦うと言っても、手段はもちろん、ゴマすりの話術だけ。

ゴマすりの師匠は、そんな彼を「청출어람(青出於藍)」(出藍の
誉れ)と称え、主人公に協力する。

笑いながら、心が暖まるコメディ映画であった。



(終わり)



     ← 応援のクリックをお願いします。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4200

Trending Articles