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韓国映画と倭館と少女

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■조선명탐정2「朝鮮名探偵 失われた島の秘密」2015年 〇〇---



18世紀末の朝鮮王朝時代を舞台にした人気アクション時代劇の
シリーズ第2作(2015年、観客動員約390万人、年間9位)。

驚いたことに第2作目の主要舞台は、釜山の倭館だった。



対馬から倭館に入ってくる純銀を密かに低純度の銀に作り替え、
私腹を肥やす悪党一味(朝鮮人)を退治するため、名探偵とその
相棒が活躍する。



まるで遊郭のような倭館の様子(フィクション)は、日本人「ヲタク」も
けっこう楽しめた。



一方で、全くいただけないシーンもあった。

それは、悪党一味にさらわれた、いたいけない朝鮮の少女たちが、
日本に売られる少女と粗悪な銀を密造する作業場に送られる少女に
選別されるシーンだった。

奇怪(きっかい)なことに、選別の基準は初潮を迎えているかどうか。

初潮前の少女は高値で売れるから日本に送る、というのである。


△日本行きと作業所行きに選別される少女たち

映画では、高値が付くその理由について、わざわざ、初潮前の少女は
소음동침(少陰同寝)」に使えるから、などと、もっともらしく
解説されていた。


△本草綱目52巻「人気」「発明」の項より

ネットで調べてみると、「소음동침(少陰同寝)」とは、老人や
虚弱者が14歳以下の少女(陰)と「同寝」すれば元気になる、とする
本草綱目」にもとづく民間信仰(民間医療)のことだった。

朝鮮(韓国)では、この「同寝」が一般的に「性的交渉」と解釈されて
いるようである。

いずれにしろ、江戸時代の日本で、初潮前の朝鮮の少女が高値で
買われていた、などとする話は、何の根拠もない作り話と見てよい。

いくらフィクション映画とは言え、隣国(日本)との関係にまつわり、
こんな荒唐無稽な作り話がまかり通っているのが現代の韓国社会だと
思うと、実に寒々しい気持ちになる。

■조선명탐정「朝鮮名探偵 トリカブトの秘密」 2011年 〇〇〇



2011年、およそ480万人の観客を動員したヒット作(年間4位)。

時代設定は18世紀末の朝鮮王朝。主人公は、王直属の特命監察官として
地方に出向き政府高官の悪事を暴く。

相棒は犬好きの商人。主人公がカトリック信者という設定も面白い。

コミカルなフィクション時代劇である。

공공의 적 2 (公共の敵2) 2005年     〇〇---



主人公が刑事ではなく検察官に変わっていた。検察の上司や長官が、
主人公に理解のある正義漢として描かれている点に、微妙な違和感を
感じてしまった。

腹黒な検察関係者が出る映画の見過ぎからくる副作用だろうか?

■공공의 적 3 (公共の敵3)  2008年   〇



悪役である暴力組織の会長の存在感が軽すぎて、拍子抜けした。

いくら映画とは言え、華奢な色男に大勢の屈強な男たちが従って
いる図は、あまりにも不自然で、映画の中に全く感情移入が
できなかった。

 

 

(終わり)


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