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韓国映画と在韓中国人

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■미씽:사라진 여자 「女は冷たい嘘をつく」 2016年  〇〇〇〇-
(202)



2016年、110万を超える観客を動員したサスペンス映画(年間23位)。

主人公は2人の女性。

1人は子どもをベビーシッターに誘拐され、死に物狂いで子どもを
探し求めるシングルマザーのエリート韓国人女性。

もう1人は、子どもを誘拐した在韓中国人の女性。

近年、朝鮮族や華僑が主人公になった韓国映画は珍しくないが、
片言の韓国語しか話せない在韓中国人が主人公になった映画は、
かなり珍しい。

彼女は、4年前、国際結婚をし、軽い知的障害のある韓国人夫の元に
嫁いできたが、夫と姑の虐待に耐えかね、難病の子を連れ家を出た。

しかし、自らの臓器を売ってまで救おうとした子どもは死んでしまう。

彼女は、闇社会の男に夫の殺害を依頼するが、報酬として約束した
のは、ベビーシッターをしている裕福な家の子ども。男はその子を
誘拐し、身代金を奪う計画だった。

ところが、彼女は、土壇場になって子どもと共に姿を消す。子どもを
連れ中国に逃げ、子どもを自分の子として育てるつもりだったのだ。


△仁川港から中国に向かうフェリー(「女は冷たい嘘をつく」より)

結局、彼女は、出港前の中国行きフェリーの上で子どもの母親や警察に
見つけられてしまう。


△船首に追い詰められた女性(「女は冷たい嘘をつく」より)

進退きわまった彼女は、子どもを返した後、自らは海に身を投げ、
命を落とす。

いくら映画とは言え、あまりに哀しすぎる境遇の中国人女性を
描いたものである。



(終わり)



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