■부러진 화살 「折れた矢」 2012年 〇〇〇〇-
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2012年、340万を超える観客を動員したヒット作(年間10位)。
実話をもとにした映画で、韓国司法の深い闇に光を当てている。
名門私立大学の入試で数学の出題ミスを内部告発したことが
きっかけとなり、大学当局から解雇された教授が主人公。
不当解雇を訴えた裁判でもずさんな審理の末、解雇を正当を認める
判決が出された。
憤懣(ふんまん)やるかたない主人公が、後日、判事を自宅前で
待ち伏せにしクロスボウで脅したまでは事実だが、今度は、客観的な
証拠もなしに一方的に司法に対する「テロ」犯として重罪を着せられて
しまう。
被害判事が当初証拠として提出していたクロスボウの「折れた矢」は、
どこかに消え失せ、検察が法廷に提出した証拠の矢は、折れていない
通常の矢だった。
また、至近距離で矢が当たったにしては軽すぎる傷。
さらに証拠として提出された下着とスーツには血が付着しているにも
関わらず、同じく証拠のワイシャツには全く血が付着していない
という、お粗末すぎる矛盾。
そもそも下着とスーツに付着した血は被害判事のものなのか。
科学的な分析をすれば簡単に立証できるものを、弁護側が要求しても
頑(かたく)なに検査を拒否する検察と裁判官。
対司法「テロ」をでっち上げるために行われた茶番劇と批判されても
仕方のない裁判だった。
この映画に照らされた韓国司法の闇は相当に深い。
しかし、韓国司法の闇が、政財界や官界、軍や情報機関、さらには
マスメディアなどの闇に比べ、格別に深いとは思えないところに、
韓国社会が直面する重たい課題がある。
日本についても同じことが言えるが、韓国にも、もっともっと理性や
良心が力を発揮する公明正大な国になってほしいものである。
(終わり)
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韓国映画と司法の闇
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