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韓国映画と家族愛

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■그래,가족 「そう、家族」 2017年   〇〇〇-- 
(278)



家族の絆(きずな)をテーマにした映画が多いのも、韓国映画の特徴
なのかもしれない。

2017年に公開されたこの映画では、「容疑者X」で主役を演じた
イ・ヨウォンが、4人兄弟の長女(上に兄)として登場する。


△イ・ヨウォン(映画より)

彼女は、テレビ局に入社以来、10年の経験を持つ中堅アナウンサー。

年休も取らず、労組とも距離を置きながら、コツコツと実績を積んで
きた。しかし、約束されていたアメリカ特派員のポストを、上層部に
コネのある若い後輩(国会議員の娘)に奪われてしまう。

そんな折、借金の肩代わりをしてあげた田舎(慶尚道)の父親が事故で
亡くなり、末の弟が彼女の家に転がり込んでくる。

不公平な世の中に悶々(もんもん)としていた彼女が、ついには、
放送の民主化を求める労組のデモに合流し、兄弟の協力を得ながら、
天下り社長と政治家、財界との不正な関係を暴(あば)いていくことに
なる。



テレビ局をめぐる社会問題を背景に、疎遠だった4人兄弟が、家族の
絆を回復していく社会派コメディだ。

なお、4人兄弟の故郷は慶尚道の農村。

末の弟は、スクリーン慶尚道方言とでも呼びたくなるような、映画的に
デフォルメされた方言を駆使していた。



(終わり)


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