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東野圭吾と日韓映画

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■용의자X 「容疑者X 天才数学者のアリバイ」2012年 〇〇〇〇-
(277)



2012年、150万を超える観客を動員したミステリー(年間23位)。

原作は、日本の東野圭吾の「容疑者Xの献身」。

1人の男が、命の恩人でもある愛する女性を守るため、自分の人生を
投げ出し、アリバイ作りをする。

実に見ごたえのある映画だった。

今回、「ヲタク」は、同じ原作を元に作られた日本映画も鑑賞し、
韓国版と見比べてみた。ただし、原作は読んでいない。


△某中国系動画投稿サイトより

単純に2本の映画だけを見比べた「ヲタク」の率直な感想を書けば、
ガリレオ(探偵的な大学教授)の出ない韓国版の方が、より深い
カタルシスを得ることができた。


△韓国版の主人公

魅力的ではあるが幸薄い女性を演じた女優も、そんな彼女を守ろう
とした数学教師役の男優も、韓国版の方が、より自然に感情移入
できた。


△韓国版の主人公

また、ガリレオの登場しない韓国版で、真実を解明する刑事の役を
演じた男優も、なかなかよかった。


△刑事役の男優

그 병신같은 놈이, 비참해지지 않았으면 좋겠어요...
그게 제 진심입니다.
あのバカな男が、惨めにならなければいいと思っています...
それが私の本心です。

男の高校時代の友人でもあった刑事は、事件の真相をつきとめた後、
日本版のガリレオとは異なり、女性に対し、こう言って気持ちを
ぶつけた。

暗に沈黙を守り通すよう求めたのだ。

ラストシーンでも、女性が沈黙したまま、しかも、男との関係を
保ちながら、幸せを追求して行く可能性を匂わせていた。

正直、「ヲタク」も、真相が明らかにならないまま、「バカな男」の
献身的な愛が報われることを願ってしまった。



(終わり)



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