■초행 「(直訳)初行」 2017年 〇〇〇--
(409)
2017年12月に公開された映画。
画像も音声も、まるでビデオカメラで撮影したようなちょっと変わった
映画だった。
つきあい始めて7年目、結婚に踏み切れないまま、現在はソウルで
同棲している30過ぎのカップルの生活をドキュメンタリー風に
描いている。
男性は美大進学予備校の美術講師で大学院進学も考えている。女性は
ケーブル放送局の非正規職員で正社員登用を目指している。
目下、女性の生理が遅れていて妊娠しているかもしれないという
問題に直面している。
△酒を飲みクダをまき始める男性の父親(映画より)
そんな2人が、最近引っ越しした女性の両親の新しいアパートを訪ね、
その後、還暦を迎える男性の父親のお祝いのため、初めて江原道
サムチョク(三陟)市にある男性の実家を2人で訪れる。
△パク・クネ弾劾のキャンドル集会にも出かけた2人(映画より)
もし、女性が妊娠していたら、2人は結婚を決心するのだろうか?
それとも・・・。
その答えは、この映画では出なかった。
何だか実在する本物のカップルの生活をのぞき見したような錯覚を
覚える、不思議な映画であった。
■시간이탈자 「時間離脱者」 2016年 〇〇〇--
(408)
2016年公開のサスペンス映画。
32年の時間を超え、「夢」を通じて未来と過去が見えるようになった
高校教師と刑事。1980年代を生きる高校教師は「夢」で2010年代を
生きる刑事の生活が見えるようになり、逆に刑事は「夢」で高校教師の
生活が見えるようになった。
そして、恋人(同じ高校の同僚)を殺害された高校教師が未来からの
情報をもとに真犯人をつきとめ、後の連続殺人の悲劇を防ぎ、未来を
変えていく。しかし、高校教師は、真犯人との格闘で命を落として
しまう。
2人の生まれ変わりと思われる刑事と女性は、全く変わってしまった
現代の現実の中で、80年代に亡くなった2人が務めていた同じ高校の
同僚教師として出会い結ばれて行く。
「ヲタク」の趣向ではないが、そこそこ見ごたえのある映画だった。
■살인소설 「殺人小説」 2018年 〇----
(407)
2018年4月公開の新しい作品。
小説家の主人公が、自分の命と引き替えに、その地で強い権力を
持つ政治家一族の犯罪を暴くブラックコメディ。
見る者を引き込み、楽しませる力のある作品ではあったが、主人公と
仲間の3人がみな、一族に殺されてしまう展開は、いただけない。
(終わり)
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韓国映画と三陟の男
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