■타클라마칸 「(直)タクラマカン」 2018年 〇〇〇--
(500)
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昨年の年末から数えて500本目の鑑賞となる韓国映画は、2018年3月に
公開された新しいノワール映画。
ソウルの下町で、闇金に追われながらトウミ(派遣型風俗コンパニオン)
として働いていた女性が、カラオケサロンで客の相手をした後、
初めて客とホテルに行く(闇売春)。
しかし、事が済んだ後、ホテルで寝込んでしまい、目が覚めると、
客の男は、一旦払った代金を彼女の財布から抜いて消えていた。
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△映画の舞台は、ソウルの大規模再開発地区周辺の街(映画より)
憤懣(ふんまん)やるかたない彼女だったが、数日後、大規模な
再開発工事が進む、殺風景な造成現場を通りかかり、偶然、現場の
廃アパートから便器などをトラックに回収していた客の男と
鉢合わせする。
会社社長をかたっていた客の男は、実際は会社をリストラされた後、
家電品などの回収業で生計を立てている、普段は実直な男だった。
いきなり男を口汚く罵(ののし)る女と、男を無能呼ばわりしながら、
一人息子を連れ家を出て行った妻が重なり、男は、女を黙らせたい
衝動に駆られる。
そして、理性を失った男は、手にしていた鈍器で思いっきり女性を
殴る。その夜、男は雨に濡れながら、闇に紛れて女性の死体を工事
現場に埋める。
観る者に、冷たく乾いた虚無感を抱かせる映画であった。
「迷い込んだら二度と出れない死の砂漠」(タクラマカン)は、
タリム盆地だけではなく、ソウルにもある、ということか。
(終わり)
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