■늦여름 「(直)晩夏」 2018年 〇〇〇〇-
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2018年10月に公開された新しい映画。今年のプサン国際映画祭で
上演された映画だ。
韓国語の原題は「늦여름」と書いて「는여름」と読む。
映画の舞台は夏の終わりの済州島。ソウルから移住し、海辺の
村でゲストハウスを経営するアラサーの男女と、同じ日にそこを
訪ねた男性の1人客と2人連れの女性客が主人公。
△ゲストハウスの主人夫婦(ポスターより)
男性客は宿の女主人にふられた元カレ。さらに、女性客の1人は、昔、
宿の主人と淡い相思相愛の仲にありながらも結ばれなかった過去を
持つ女性、という二重の偶然が重なる。
△ゲストハウスで出会った男女(ポスターより)
あまりにも映画的に過ぎる、ありえない設定に、最初は少し白けて
しまったのは事実。
しかし、海辺のゲストハウスで大人の男女が繰り広げる珍騒動に、
いつの間にか、グイグイと引き込まれていった。
△済州島の海でサーフィンを体験する3人の宿泊客(映画より)
そして、映画を見終わるころには、サーフィンのインストラクターを
している地元の男や長期宿泊者の老カメラマンなど脇役も含め、登場
人物の全員を愛(いと)おしく思うようになっていた。
済州島の美しい自然を背景に描かれた心温まる恋愛映画だった。
△ラストシーンは、本土に向かう船上のカップル(映画より)
なお、この映画のエンディングに挿入された曲(「뜨거운 여름밤은
가고 남은 건 볼품없지만」)は、映画の感動と相まって、久しぶりに
中高年「ヲタク」の心を捉(とら)えた。
(終わり)
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韓国映画とゲストハウス
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