■살아남은 아이 「(直)生き残った子ども」 2018年 〇〇〇〇-
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2018年に公開された「다양성영화/多様性映画」(インディーズ映画)。
内装業を営む夫婦の一人息子が、川遊び中におぼれかけた高校の
友人を助けようとして溺死してしまう。
夫婦は苦しみながらも、息子が命を救った青年に目をかける。
青年は1人親の父親からも育児放棄され、現在は一人暮らしで
高校もやめ、生活もままならない状況。
夫婦は、青年を雇い、壁紙貼りの技能士資格の取得を援助し、その後、
店舗の事務所仕事を学ばせるなど、青年が将来、内装関係の技術者
として生きて行く道筋をつけてやる。
△マンションの壁紙を貼る青年(映画より)
夫婦との信頼関係が深まり、夫婦の期待に応える喜びを感じながら、
将来に対する展望や自信を持ち始める青年。
しかし、徐々に彼は深い苦悩に陥り、食事も戻してしまうほどに
なる。そして、夫婦の元を離れる決心をする。
実は、夫婦の息子の川での事故死は、青年らが息子の死の真相を
隠すために、口裏を合わせて作り上げた嘘だったのだ。
真実は、川で青年らにいじめられていた友人をかばった夫婦の
息子に腹を立てた青年らが、暴行の矛先を夫婦の息子に向け、誤って
川の中で息子をショック死させてしまったことにあった。
青年は、良心の呵責に耐えかね、ついに事の真実を夫婦に告白する。
強い衝撃を受けた夫婦は、絶望のあまり、青年を手にかけ、2人で
自死しようとまで思いつめる。
結局、夫婦はぎりぎりのところで青年の殺害を踏みとどまるが、
夫婦の思いを知った青年が、今度は自ら命を絶とうと川に入る。
△夫婦が溺死しかけた青年を救うラストシーン(映画より)
夫婦は、川の深みにはまり溺れかけた青年を命がけで救い出す。
そして、深い悲しみを抱えた者同士が、穏やかに暮らしていく明日を
予感させながら映画は終わる。
実に見ごたえのあるヒューマンドラマであった。
(終わり)
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韓国の多様性映画
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