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韓国映画と米不法移民

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■태양을 쏴라 「太陽を撃て」  2015年    〇〇〇--
(611)



2015年に公開された独立系のノワール映画。

アメリカのロスアンゼルスに不法滞在する韓国人青年が主人公。

正確には、高級車から降りた、片足を引きずる老人が、過去を
回想する形で物語が展開する。


△映画の舞台はコリアタウン(映画より)

主人公は若い頃、ふとしたきっかけでコリアタウンの裏社会に生きる
韓国系のボス(ベトナム戦争経験者)の下で働くようになる。

その後、ボスに囲われていた韓国系のクラブ歌手と恋に落ちる。

そして、2人はボスの金を盗み逃げ出すが、女性はボスに射殺され、
彼にもボスの追手が迫る。しかし、彼は、ボスに決死の反撃を加え、
傷だらけになりながらも生き残る。


△あこがれのオープンカーを手に入れた主人公と友人(映画より)

主要な登場人物は、この3人に、同じく韓国出身の華僑青年を加えた
4人だけ。

劇中の会話はほぼ全て韓国語であり、せっかくアメリカを舞台にして
いながら、アメリカ社会との関わりはほとんど描かれていなかった。

ちなみに、米国国土安全保障省(DHS)が昨年、発表した不法移民の
出身国別推定人数(2015年基準)によれば、韓国は約23万人
(2%)を数え、全体の8位を占めている。



中南米を中心とするアメリカの不法移民全体に占める割合を見れば
微々たる数字だが、約23万人という数だけを見れば、決して小さな
数字とも言えない。

韓国の人口は約5000万なので、その約0.5%、つまり人口1000人
あたり4、5人もの韓国人がアメリカに不法滞在しているという話に
なる。

そういう意味では、アメリカを舞台にした韓国映画がもっと多く
作られても、おかしくはないのかもしれない。


(終わり)



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