■증인 「証人」 2019年 〇〇〇〇-
(633)
2019年2月に公開され、250万を超える観客を動員したヒット作。
民主化運動に参加した過去を持つ1人の弁護士と、記憶力や聴力に
超人的な能力を持つアスペルガー症候群の女子高生が主人公。
ある日の未明、女子高生は、近所で起きた資産家の死亡事件を
偶然、目撃する。現場には資産家と家政婦の2人がいた。
△主人公の弁護士と女子高生(映画より)
資産家の死は、果たして、検察側が主張するように家政婦による殺人
だったのか、あるいは自殺だったのか。
1審では、家政婦の弁護側から、ビニール袋を頭からかぶり首に粘着
テープを巻き付け死のうとする資産家を助けようとしたが失敗した、
とする家政婦の言い分を裏付ける客観的な状況証拠が、複数、提出
される。
一方、家政婦による殺害を主張する検察側の唯一の目撃証人である
女子高生は、家政婦が資産家を「攻撃していた」ように見えたことと、
最後に「笑っていた」という曖昧な証言しかできなかった。
結果、判決は、家政婦の無罪。
しかし、2審の法廷でどんでん返しが待っていた。
母親さえ知らなかった女子高生の超人的能力に気づいた弁護士は、
家政婦の弁護士であるにも関わらず、法廷で女子高生の超人的能力を
証明するとともに、彼女から事件現場における家政婦の発言内容に
関する決定的証言を引き出す。
そして、資産家の死の真相が、遺産を狙った息子と家政婦による
資産家の自殺偽装殺人にあったことをあばいていく。
非常に見ごたえのある法廷ミステリーであった。
(終わり)
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韓国映画とアスペルガー
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