■특종: 량첸살인기 「造られた殺人」 2015年 〇〇〇--
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2015年に公開されたブラック・コメディ。
ニュース専門のケーブルTV局で処分を受け、無期限停職中の記者が
主人公。
彼は、韓国に不法滞在している外国人女性から、世間を騒がせている
連続殺人事件の犯人に関わる情報提供を受け、調査を始める。
その調査が会社に認められ、大々的なスクープとなって流れる。
△犯人を追跡した主人公は、地下劇場の演劇を鑑賞するハメに(映画より)
しかし、実際は、彼が目を付けた男は、アングラ演劇で連続殺人犯
(原作は中国の架空の古典小説「良辰殺人記」)を演じているだけの
劇団の俳優に過ぎなかった。
完全なる誤報をきっかけにしたドタバタ劇の末、結局、真犯人は
死亡し、主人公は復職に加え大出世まで遂げるというハチャメチャな
内容のコメディだった。
△会社から「長期休職届」を強制された主人公(映画より)
ただ、個人的にはけっこう笑えた作品であった。
中でも、映画の冒頭、彼が会社から停職処分を受けた理由が
おもしろかった。
彼があるニュース番組で不正取引を告発した企業のオーナーが、
実はTV局の大口スポンサーである財閥オーナーの2男の妻方の
コモブ(姑母夫=父親の姉妹の夫)だった関係で、大口スポンサー
から強烈なクレームが入ったのだ。
親戚関係が非常に濃密な韓国社会ならではのブラックジョークだが、
「ヲタク」自身、妻(韓国人)の兄弟姉妹の子どもたちから、「イモブ」
(姨母夫)だとか「コモブ」だとか呼ばれているので、ちょっと敏感に
反応して(笑って)しまった。
(終わり)
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韓映画とコモブのパワー
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