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韓国映画とヘル朝鮮

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내가 사는 세상  「僕の暮らす世の中」 2019年 〇〇〇--
(638)



2019年3月に公開された中編の社会派映画。

大邱を舞台にしたインディーズ映画で、珍しく白黒映画だった。

主人公は、ピザの宅配をしながら、プロのDJを目指し、夜のクラブで
演奏活動を続けている1人の若者。

その彼が、2つの職場と彼女をいっぺんに失ってしまう。

そのことは、彼にとって、生きて行く手段(宅配)、そして夢(DJ)、
さらには愛(彼女)を一挙に失うことを意味していた。

背景音楽は心地よいテクノビートが中心だったが、内容的には実に
やるせない映画だった。


△ピザを配達する主人公(映画より)

特に、彼が職を失う経緯が印象的だった。

主人公はピザの宅配の仕事をしていたが、賃金の一部が保険料
名目(虚偽)でピンハネされ続けていたことに気づき、同僚と
2人で社長に改善を求める。

しかし、結局、話し合いはけんか別れで終わり、2人は職を失う
ことになってしまったのだった。

いわゆる「헬 조선」(ヘル朝鮮=地獄のような韓国社会)を生きる、
韓国の若者たちの悲哀を描いた作品、ということになるのだろう。



(終わり)

 

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