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韓映画と赤ちゃんにバ~

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현기증  「めまい」 2014年  〇〇〇--
(640)



2014年に公開された異色の家族ドラマ。

主人公は1人の初老女性。郊外の豪邸に、長女夫婦と高校生の2女と
いっしょに何不自由なく平穏に暮らしていた。


△教師の長女、産婦人科医の婿、そして2女といっしょに住む家(映画より)

物語は、長女が、高齢出産となる初産を無事、終え、赤ちゃんを
中心に、家族の皆が幸せをかみしめる場面から始まる。

ところが事態は急展開。

ある日、女性が浴室においたベビーバスで赤ちゃんの体を洗い終え、
立ち上がった直後、急な「めまい」に襲われ、倒れてしまう。

赤ちゃんはベビーバスの中で溺れ死ぬ・・・。

その後、その痛ましい悲劇が引き起こす波紋により、残された4人の
家族の心や生活まで連鎖的に壊れて行く。

2女は自死し、心を病んだ女性は消臭剤をスープに混ぜ、長女夫婦を
毒殺した後、自死を企てる、という最悪の展開だ。

しかし、最後にどんでん返し。

時間は、女性が浴室で倒れ、意識を取りもどした時点に戻る。

つまり、赤ちゃんの死後に起きた全ての連鎖的悲劇は、女性が
意識を失っていた間に見た夢(幻想)だったというわけだ。

それにしても、女性の目の前にある、赤ちゃんの死という重すぎる
現実は変わらない。

そこで映画は終わってしまうが、さて、女性は赤ちゃんの死という
むごい悲劇とどう向き合い、さらに自分や家族の身に起きるかも
しれない連鎖的な悲劇を、どう食い止めていくのだろうか?

何とも壮絶な内容の映画であった。



赤ちゃんを「까꿍~」(ばあ~)とあやす幸せなシーンに心が
和んだかと思えば、急転直下、一気に「地獄」に突き落とされる
のだから。



(終わり)



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