■소녀의 세계 「少女の世界」 2018年 〇〇〇〇〇
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2018年に公開されたインディーズ映画。
△主人公のカメラはNikon(映画より)
主人公は女子高の写真部に所属するカメラ好きの高校1年生。
彼女がひょんなことから、演劇部の「ロミオとジュリエット」公演の
ジュリエット役に抜擢される。
そして、彼女がロミオ役の美しく凛々しい先輩と出会い、初恋をし、
失恋することを通じ、成長していく。
△先輩の心の中には別の人がいた(映画より)
それにしても、まさか、中高年男の「ヲタク」が、この手の少女漫画の
ような映画に本気で引き込まれてしまうことになろうとは…。
特に、主人公が、先輩の本当に好きな相手が自分ではないことに
気づいた後の物語の展開には、すっかり感情移入してしまった。
△葛藤を乗り越え、愛を誓い合う2人の先輩(映画より)
公演当日、ジュリエット役として、主人公ではなく、先輩が本当に
好きな人(演出担当の先輩)が登場したサプライズシーンには、
素直に驚かされたし、爽やかなカタルシスまで感じさせられた。
演出担当の先輩にとってその行為は、自らの内面の葛藤を乗り越え、
同性愛に向けられる世間の偏見に立ち向かう決意を込めた、一種の
カミングアウトでもあったのだ。
同性愛も愛であることに変りはない。
この映画を通じて、「ヲタク」は、あらためてそのことを学んだ
気がする。
(終わり)