■폭력의 씨앗 「暴力の種」 2017年 〇〇〇--
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2017年に公開されたインディーズ映画。
どこにでもいそうな、おとなしい普通の青年が主人公。彼は、現在、
兵役2年目の一等兵。
△外泊に出かける主人公ら(映画より)
そんな彼が、ある外泊期間中に、心ならずも2人の人間に対して
暴力を振るってしまうことになる。
一つは、厳しい階級関係の中で、上等兵から強要され、自分を守る
ために新入りの年上の二等兵に暴行を加えたこと。彼に対しては、
後、自分の意思で暴力(制裁)を加えるようになる。
もう一つは、夫からの暴力に何の抵抗もできない姉が歯がゆくて、
姉を平手打ちしたこと。
映画は、彼の行動を通じて、理不尽な暴力に抵抗できない弱者が、
さらに弱い立場の者に暴力を加えて行く、という暴力の連鎖性を
描いていた。
韓国社会の日常に潜む暴力の問題を、静かに告発した映画だったと
言える。
(終わり)
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韓映画と一等兵の暴力
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