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韓国映画と竹島のアシカ

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고산자, 대동여지도  「古山子、大東輿地図」 2016年 〇〇---
(690)

2016年に公開され、95万人を超える観客を動員した映画。


△慶尚南道の黄梅山を歩く主人公(映画より)

朝鮮王朝時代の地図としては最高傑作とされる「大東輿地図」の
作者、キム・ジョンホ(金正浩)を主人公に描いたフィクション
時代劇だ。


△朝鮮民族の霊山、白頭山をめざし歩く主人公(映画より)

劇中、朝鮮半島の美しい自然が随所に登場し、パソコンのモニター
越しにではあったが、「ヲタク」の目を楽しませてくれた。


△白頭山山頂の天池に礼拝する主人公(映画より)

ただし、内容的には大きな疑問が残った。

国防上の重要機密として地理情報を独占しようとする王朝権力に
抗(あらが)い、あくまで庶民の側に立って地図作製を進めた主人公、
という設定(俗説)まではついていけた。


△竹島周辺でアシカを狩る日本人(映画より)

しかし、主人公らの于山島(韓国社会ではこの島を「独島/竹島」と
見なす非合理的な解釈が絶対視されている)調査のシーンには、
さすがに白けてしまった。


△逃げ惑うアシカたち(映画より)

調査団がアシカ猟を行う日本人に襲われ、主人公だけがかろうじて
九死に一生を得る(その他乗組員は全員死亡)、というフィクション
(作り話)のシーンだ。


△日本語にはハングル字幕(映画より)

いくら娯楽作品とは言え、韓国社会の反日ナショナリズムに安易に
迎合、いや依存するような内容の映画は、韓国映画のみならず、
韓国社会全体にとってもマイナスにしか働かないのではなかろうか。

ふと、そんな余計なことまで考えた「ヲタク」であった。


(終わり)

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