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韓国映画と推定無罪

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배심원들   「陪審員たち」 2019年 〇〇〇〇-
(706)



2019年5月に公開された社会派の法廷ドラマ。

2008年に開かれた韓国初の陪審員裁判を題材に、大幅な脚色を
加え作られた作品。

一人の老婆のアパート上層階からの転落死をめぐり、前科のある
身体障がい者の息子が一旦は殺害を自供するが、裁判の直前に
なって罪状を否認する。

8人の陪審員らは、検察側が提示した物証や目撃者の証言に接する
うち、弁護士さえ見落としていた数々の重要な矛盾点に気づいて
行くことになり、最終的に全員一致で無罪評決を下す。

陪審員らは、現場検証や評議を通じて、老婆は殺されたのではなく、
自殺した可能性が高い、という心象を深めていったのだった。

当初は警察や検察の側に立ち、陪審員らの意見を軽くあしらっていた
裁判長(女性)も、徐々に陪審員らの疑問を無視できなくなる。

そして、判決の当日。悩み続けた裁判長は、ついには自らが用意して
いた有罪の判決文を覆し、陪審員らの表決を尊重し、無罪判決を下す。


△裁判長のファイルに刻まれた「疑わしきは被告人の利益に」(映画より)

彼女の決断を後押ししたのは、「의심스러울 땐 피고인의 이익으로」
(疑わしきは被告人の利益に)という刑事裁判の大原則であった。

なかなか見ごたえのある映画であった。


(終わり)


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