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韓国映画と非行少年

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범죄소년  「犯罪少年」 2012年 〇〇〇--
(748)



2012年に公開されたインディーズ系の社会派映画。

主人公は中学生の非行少年。寝たきりの祖父(母親方)と2人で
暮らしている。母親は、17歳の時、旅行先で関係を持った本名も
わからない高校生の子(主人公)を産んだ後、子どもを実家に
残したまま家出し、その後、行方知れず。

主人公が少年院に入り、祖父が死んだ後、院長が戸籍を頼りに母親を
探し出し、一時的に、主人公と母親の親子関係が回復する。


△少年院で勉強する主人公(映画より)

しかし、母親には生活力がなく、彼女自身に定まった仕事もなければ、
住む家もなかった。母親の知人女性の家や健康センター、旅館を
転々とする親子2人の生活は、すぐに破たんする。

そして、母親の元を離れ、住みこんだアルバイト先で傷害事件を
起こした主人公は、また、少年院に。

一般論として、少年非行の問題では、本人、家庭の責任を超えた
公的、社会的な自立支援が切実に求められる。

その程度のことはすぐに思いつくが、それにしても、この映画の
主人公、そして母親の人生の前途に、希望を見出すのは容易では
ない。

見ごたえはあったが、何とも重苦しい内容の映画を見てしまった。


(終わり)


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