■저수지 게임 「貯水池ゲーム」 2017年 〇〇〇--
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2017年に公開された社会派ドキュメンタリー。
この映画は、韓国の某元大統領周辺の不正疑惑について、国内外を
飛び回りながら執念深く調査報道を続ける、1人の雑誌記者の活動を
記録している。
この作品の中心テーマは、某公的金融機関の海外投資にまつわる
疑惑で、大筋は以下の通り。
当時の現職大統領の親戚が、某公的金融機関の海外投資チームに
カナダのコリアタウンで不動産開発を計画中の韓国系デベロッパーを
紹介する。すでに金融機関の社長には、現職大統領の高校の後輩が
新たに就任していた。デベロッパーは日本円で約20億円にのぼる
融資金を、何の担保もなく、金融機関から引き出すことに成功した。
しかし、その巨額のお金は、いつになっても開発事業に使われる
ことはなく、いつの間にかカナダの銀行からケイマン諸島の銀行に
流れ、債務者とともに消えてしまった。
金融機関は自らが融資した巨額の資金が消えてしまったにも
関わらず、何らの法的措置も取らなかった。
△関係者の死体が浮いていた貯水池(映画より)
融資に関わった中間管理職の1人の遺体が貯水池で発見されるが、
警察は自殺として処理した。
後日、検察は、その金融機関が北朝鮮から大規模なサイバー攻撃を
受け、電算網が麻痺したと発表。ここで、金融機関が持っていな
ければならない、一部のデータも消える。
デベロッパーを金融機関に紹介した大統領の親戚は、現在、移民し、
居場所もわからない。
結局、記者は、この権力型詐欺事件に関し、複数のディープスロート
(内部告発者)から得た匿名の情報や取材事実に基づき、元大統領
周辺の疑惑を白日の下にさらすことには成功したが、犯罪を証明する
だけの証拠を確保することはできなかった。
「事実は小説よりも奇なり」とは、よく言ったものである。
なお、元大統領の名前や金融機関の名称が知りたい人には、ぜひ、
韓国語を学習し、自分で調べてほしいものである。
(終わり)
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韓国とディープスロート
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