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韓国映画と銃と蝶

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오장군의 발톱  「兵士の形見」 2018年 〇〇〇〇-
(897)



2018年に公開された異色の反戦映画。

朝鮮半島で起きた架空の「東西戦争」を背景に、隣町の
同姓同名の青年と間違えて召集された、1人の素朴な
東軍兵士の男が主人公。

名は、オ・ジャングンで「呉将軍」と同音。

のどかな谷間の山村で母親と2人で農業を営んでいた
男には、将来を誓い合う娘もいて、すでに娘のお腹には
彼の子もいた。召集の前夜、初めて結ばれた夜にできた
子どもだ。


△軍生活に全く適応できない東軍兵士の主人公(映画より)

ところが、入隊はしたものの、根っからやさしい性格の
男は、全く軍隊生活に適応できず、射撃訓練の時など、
銃口にとまった蝶々を驚かせたくないからと発砲も
できないほどだった。

そんな彼が将軍の身辺を世話する担当兵に抜擢され、
自軍の様々な重要情報(後にそれがニセ情報と判明)を
聞きかじった後、偵察に出され、西軍の捕虜となる。

西軍部隊は、東軍部隊の動静を探ろうと、東軍の
将軍の担当兵だった彼を厳しく尋問する。

知っていること(ニセ情報)は全て素直に話した
彼だったが、実は最初から、彼は、西軍部隊に
ニセ情報を流すための諜報戦に利用されたのだった。

最後に彼は、東軍に騙されたことを悟った西軍の
手により処刑されてしまう。

実に不条理ながらも、なかなか見ごたえのある
戦争映画だった。

ちなみに、この映画では、主人公を除く東側将兵の
ほとんどは、荒々しい慶尚道方言を話していた。


(終わり)


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