■4등 「4位」 2016年 〇〇〇〇-
(939)
2016年に公開された社会派のスポーツドラマ。
国家人権委員会が企画、作成した異色のインディーズ
映画だ。
△現役時代、自分がされたそのままに気合を入れるコーチ(映画より)
素質はあるものの毎回4位の成績に終わっていた
少年スイマーが、熱意溢れる暴力コーチと出会ってから、
成績を伸ばし始める。
暴力コーチは、プサン方言丸出しの元韓国記録保持者。
△コーチはプサン出身の元韓国記録保持者(映画より)
しかし、真に彼の才能を開花させたのは、コーチの
暴力でもなければ母親の献身的バックアップでもなく、
彼自身の水泳への強い愛着と主体的な意志の力だった。
△コーチ役のパク・ヘジュンにとってプサン方言は母語(映画より)
体罰を容認する結果至上主義が根強く残るスポーツ界の
問題を、鋭くえぐった作品だ。
単純な善悪二元論に立って悪者を仕立てることのない、
なかなか見ごたえのある映画だった。
また、母語であるプサン方言を存分に駆使しながら、
暴力コーチの役を熱演したパク・ヘジュンの演技も、
実に渋くて印象的だった。
(終わり)
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韓国映画と国家人権委
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