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韓映画と冬のスラム街

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친애하는 지도자동지께  「親愛なる指導者同志へ」 2015年
(941)  〇〇〇〇-



2015年に公開された異色の社会風刺映画。インディーズ系の
成人指定作品だ。


△冬のソウルのスラム街(映画より)

北朝鮮の工作員が、ビデオカメラを手に、ソウルの
一角に存在する冬のスラム街(実在)に、秘密取材に
入る。


△取材対象は4人の少年少女(映画より)

工作員は、スラム街に住む、高校を中退したばかりの
3人の少年と、変質的なアメリカ人宣教師に性的暴力を
振るわれている少女に目を付け、その都度報酬を手渡し
ながらの密着取材を開始する。


△スラム街の冬は厳しい(映画より)

取材中、3人の少年はそれぞれ、社会の不条理の中、
大切な家族の命を失ってしまう。


△1人の少年にはアル中の父親と知的障がい者の兄がいる(映画より)

そして3人は復讐に立ち上がり、工作員の協力を
得ながら、大切な人の仇(かたき)を討ち、
殺人犯となる。


△1人の少年の兄は軍で上官に強姦され自死した(映画より)

3人が復讐を終え、アメリカ人宣教師が少女を
強姦した後、工作員は、南朝鮮社会の闇を告発する
密着ルポを完成させる。


△スラム街の商店(映画より)

同時に、貧富の格差にあえぐ南朝鮮人民の現実を
告発した「英雄」として3人をスカウトし、北朝鮮への
移住を勧める。


△犯罪者となった3人はスラム街を出る決心をする(映画より)

3人が工作員の提案を受け入れ、「英雄」として
北朝鮮に移住したところで映画は終わる。


△闇に包まれた夜のスラム街(映画より)

ナンセンスと言えばナンセンスな映画だったが、
非常に斬新で見ごたえのある風刺映画だった。

호흡 「呼吸」 2019年 〇〇---
(940)



2019年に公開されたインディーズ系のドラマ。

過去、幼児を誘拐し親から身代金を奪った
女性が、清掃業の仕事を通して、偶然、その時の
被害幼児だった青年と十数年ぶりの再会を果たす。

女性は事件後、逮捕をまぬかれたまま、すでに
時効も過ぎていた。ただし、身代金で手術を
受けさせた1人息子は、手術の甲斐なく命を
落とした。

一方、被害幼児は、事件後、両親を失い孤児に
なった。成長後、人生につまづいた青年は、
窃盗を重ね、1年間の服役後、出所して来た
ばかり。

2人の再会後、女性は青年に援助の手を差し
伸べるが、女性の正体を知り、衝撃を受けた
青年は、女性を拒む。

それでも、2人が寄り添いながら生きていく
未来を予感させながら映画は終わる。

何とも切ない展開の映画だった。

(終わり)


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