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韓国映画と釜山・下関

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허스토리  「ハーストリー」 2018年 〇----
(952)



2018年に公開された、慰安婦問題をめぐる社会派
映画。


△裁判の原告たち(映画より)

プサンに住む元従軍慰安婦の女性らが、日本政府を
相手取り、元従軍慰安婦らに対する謝罪と賠償を
求め提訴した、いわゆる関釜裁判について描かれた
映画だ。


△プサン市草梁洞の路地(映画より)

ただし、映画に描かれた物語は、細部にわたって
誇張と創作(虚構)に満ちており、映画の性格は、
どう見ても一種のプロパガンダ映画である。


△山口県下関市の海峡ゆめタワーが見える(映画より)

その制作姿勢は、実際に原告らを支援しながら、
共に裁判を闘った日本側関係者らからも、厳しく
批判されている。(参考サイト


△仮想の関釜フェリー、ロケ地は釜山港国内旅客ターミナル(映画より)

詳しいことを知らない「ヲタク」自身、原告たちが
日本の旅館で、宿泊を拒否されるシーンには、正直、
鼻白んだ。

宿の主人が言うには、他の利用客たちから、原告
たちが使った布団は使いたくないとクレームが
入っているから、というのだ。

結局、原告らは、自分たちで準備した布団を
旅館に持ち込むことで、かろうじて宿泊が
許された。

日本人の差別的な偏狭さを物語るこの逸話も、
もちろん、虚構である。

いくら映画とは言え、見え透いた誇張と虚構の
数々は、社会派映画の真価を落としてしまう。

問題が問題であるだけに、制作陣には、事実的
経過を尊重することはもちろん、被害者や
支援者の思いを、もっと誠実にくみ取る努力を
してほしかったものである。

様々な意味で残念な映画であった。


△下関港(映画より)

しかし一方で、この映画ほど、1本の作品の中で
プサンと下関の街の様子がたくさん登場する映画も
珍しかった。


△プサン市草梁洞、ビル屋上のシーン(映画より)

その点に限って言えば、「ヲタク」の目を非常に
楽しませてくれた。


△上記ビルを特定①(カカオマップより)

少なくともロケ地は、嘘をつかない。


△上記ビルを特定②(カカオマップより)

例によって、ネットのストリートビューを使い、
映画のロケ地をいくつか特定した。


△関門大橋(映画より)

陰気な作業ではあるが、ロケ地を探し当てた
時の喜びは、けっこう大きいものがある。


△北九州市門司区の和布刈(めかり)公園から見る関門大橋(グーグルマップより)

ここでは、プサンと下関から1か所づつ、紹介
しておいた。


(終わり)


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