■그물 「網」 2016年 〇〇〇－－
（９７１）
2016年に公開されたインディーズ系の社会派ドラマ。
主人公は、南北軍事境界線近くの河口で、小型船を
使った漁をしている北朝鮮の1人の漁民。
△小型船で漁をする主人公（映画より）
ある日の漁で、船のスクリューに網が絡みつき、
エンジンが故障してしまった。
船を捨て北側の岸に泳いで帰ることもできたが、
彼は、10年かけて手に入れた船を捨てることが
できず、結局、船といっしょに韓国側の河口に
流れ着いてしまう。
映画では、一貫して北朝鮮の家族の元への送還を
訴えた男が潜在的スパイとして韓国で受けた
非人間的な待遇、それに加え、北朝鮮への送還後に
待っていた非人間的な待遇が、繰り返し繰り返し
描かれている。
心ならずも境界線を越えてしまった北朝鮮の
1人の漁民に降りかかった不条理を通して、南北
分断の悲劇を描いた映画と言える。
なかなか見ごたえのある映画だった。
（終わり）
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韓国映画と北朝鮮漁民
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