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韓国映画と神父と釜山

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울지마 톤즈 2 : 슈크란 바바  「泣くな、トンズよ 2 : 神よ感謝します」
(975) 〇〇〇〇〇



2020年1月に公開されたドキュメンタリー映画。

題名にある通り、「泣くな、トンズよ」の第2弾。


△彼の行動の核にはイエスへの信仰があった(映画より)

2020年、イ・テソク神父の没後10年を記念し、制作、
公開されたドキュメンタリー作品だ。

南スーダン、トンズ地域での神父の活動を記録した
作品で、基本的には1作目と共通する内容だった。

この2作目で特に印象に残ったところで言えば、
神父がハンセン病患者1人1人の両足の足型を
丹念に紙面に記録し、1人1人の足に合った履物を
作ってあげた支援のやり方や、医療や楽団指導の
分野のみならず、自ら精緻な建築図面を引き、
セメントを捏ねるところから病院や学校の施設を
建設したシーン。

彼は、まさに万能の人だった。

そして、そんな彼が、トンズでは人間の幸福について
学んだと語った。

例えば、栄養失調でお腹だけが異常にとび出した
7歳の子どもが、目の前にお粥を差し出されても、
決して匙を持とうとしなかった話。

その子は、同じく何も食べずに、遠い距離を自分を
抱いて病院に連れてきてくれた父親が先に食べる
までは、自分も食べない、と主張し、小さな、しかし
尊い意地を張ったのだと言う。

親を思いやるその子の姿に、彼は人間にとっての
真の幸福を見た。

他人より多く持つことで、あるいは他人より
高い地位につくことで幸福になれる、という
考え方は間違っている、と彼は語った。

・・・・・・・・・・・。

さらに、この2作目では彼の故郷であるプサン市の
南富民洞も詳しく紹介されていた。


△天馬山とプサン市西区南富民洞(映画より)

これは、プサンに縁を持つ「ヲタク」を、大いに
喜ばせ、鼓舞してくれた。


△プサン市西区南富民洞(映画より)

朝鮮戦争時、戦争避難民の集住により、山肌や崖に
形成された街が、プサンには多く存在している。


△神父の生家近くを歩く同級生(映画より)

南富民洞の住宅街もそういう街の一つで、傾斜地に
建つ住宅の密集度が異常に高く、独特の雰囲気を
持っている。


△南富民洞の狭い路地(映画より)

次回のプサン訪問時には、ぜひ、神父が洗礼を
受けたカトリック教会や神父の記念館を、この
足で訪問しようと考えている。


△幼い頃、神父が洗礼を受けた松島聖堂(映画より)

次回のプサン訪問が楽しみである。



(終わり)


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