■콩쥐 팥쥐 「コンジとパッチ」 〇〇〇--
(1009)
1978年に公開された子ども向け人形劇映画。
原作は、韓国版シンデレラとも言える昔話。
△コンジをいじめる継母と連れ子のパッチ(映画より)
現在まで伝わっている「コンジとパッチ」の物語には、
いくつかのバージョンがあるそうだが、ここでは、
この映画の内容に限って解説しておく。
△靴の持ち主はコンジだった(映画より)
主人公の娘、コンジが継母とその連れ子にいじわるを
されるが、最後に、コンジの脱げた片方の靴のおかげで
サット(現在の県知事、市長のような存在)とめぐり合い、
結ばれるという物語の展開には、確かにシンデレラとの
共通性がある。
△コンジとサットは結ばれる(映画より)
ただし、この劇場版では、コンジとサットが結婚した
後、それをねたんだパッチがコンジを池に突き落とし、
悪徳ムダン(霊能者)の力を借りてコンジになりすます
など、犯罪映画的な一捻りも加わっている。
△サット夫人となったコンジを池に突き落とし殺すパッチ(映画より)
人形劇ながら、何とも残忍なシーンだった。
△パッチの顔をコンジの顔に変える悪徳ムダン(映画より)
もちろん、最後は、お釈迦様の使いである菩薩の助力で
コンジは生き返る(眠りから覚める)。
そして、パッチと継母には天罰が下り、勧善懲悪の
物語が完成する。
子ども向けとは言え、なかなか見ごたえのある映画
であった。
(終わり)
↧
映画と韓流シンデレラ
↧